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日経メディカル2012年11月号「特集 外来で治す創傷・熱傷」転載 Vol.2
水疱を除いて湿潤を維持、こまめな処置で感染を防ぐ
熱傷

表2 臨床症状による熱傷の深度分類
(日本皮膚科学会による分類を基に編集部まとめ)

 「かかりつけの小児患者が熱傷を負い、家族から相談されたことが湿潤療法を始めるきっかけとなった」と話すのは福田診療所(大阪市西淀川区)院長の福田弥一郎氏だ。

 2010年11月、調理後の天ぷら油をかぶって右腕にIII度熱傷(表2)を受けた1歳女児だった(写真2)。直ちに近医で処置を受けたが、受傷から2日後に発熱し、福田診療所を受診した。福田氏はその際に患者の両親から、「III度熱傷のため、植皮手術が必要だと診断された。湿潤療法で対応できないか」と相談を受けた。その頃まだ湿潤療法を始めていなかった福田氏は、日本外来小児科学会で湿潤療法の講演をしていた、おかだ小児科医院(滋賀県高島市)院長の岡田清春氏を紹介した。

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