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日経メディカル2012年5月号特別編集版「消化管診療のトピックス&トレンド」転載
小腸狭窄病変の拾い上げに腹部エコーは有効
ダブルバルーン内視鏡適応患者を絞り込み

 小腸狭窄病変を検出するための手段として、近年ではダブルバルーン内視鏡検査(DBE)が使われることが多くなってきた。DBEは、口または肛門から内視鏡を挿入し、バルーン部分を膨らませたり縮めたりして内視鏡を押し進めながら検査を行う。しかし、原則として入院が必要で、患者の身体的負担が大きいことが課題になっていた。広島大学病院内視鏡診療科の宍戸孝好氏らは、DBE実施前に身体的負担がより少ない検査法である体外式腹部超音波検査(TUS)を行うことで、小腸狭窄病変を持つ患者を的確に拾い上げられる可能性を示す。

 宍戸氏らは、2003年12月から2011年10月に同科でTUS実施後にDBEを行った796例(男性480例、女性316例、平均年齢56.8歳)を対象に、両検査の結果を比較した。TUSの所見については、「狭小化・口側拡張像(A群)」(図1)、「広範囲な壁肥厚像(B群)」(図2)、「限局性の壁肥厚増(C群)」(図3)、「所見なし(D群)」の4群に分類。一方、DBEの診断については、DBEスコープが通過困難な症例を狭窄病変と定義した。

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