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本誌連動◇困った患者2010 Vol.7
過半数の医師が不況の影響を指摘
今どきの困った患者(その3)経済的事情を抱える【調査編】

 消費者の財布のひもがきつくなる中、その傾向が医療にも及んでいる。2008年以降、不況の影響で患者の家計状況が悪化し、金銭的な理由で治療費を支払わなかったり、検査や治療を拒否したりする患者が「増えている」と回答した医師は50.5%に上った(Q10)。

 具体的な内容で最も多かったのは「経済的な理由で検査や治療を拒否する」の65.4%(Q11)。次いで「経済的な理由で治療費を支払わない」が48.3%、「治療費を節約するために受診を控えた結果、病気やけがの発見が遅れる」が32.8%だった。

 治療費の未払いに遭遇したことのある医師は、開業医が31.7%(120人中38人)、勤務医が51.2%(658人中337人)で大きな開きがあった。多く挙げられたのは「入院費の未払い」で、中には「料金が未収のまま1年以上経過している」(50歳代男性、内科医)など、長期間にわたって回収できていないケースもあった。

 検査や治療を拒否まではしなくても、費用を気にする患者は増えている。「検査や投薬にかかる費用を尋ねられる」(30歳代男性、内科医)、「検査結果の説明中も、検査の追加などで新しい支払いが発生しないかばかり気にして、説明をほとんど聞かない」(40歳代男性、整形外科医)など、患者の医療費への関心が高まっていることがうかがえる。

 「検査後の支払いの段階で『高い』と言い出し、『キャンセルする』と一方的に検査費用を踏み倒された」(30歳代、男性勤務医)というケースも寄せられた。新規の検査や治療を行う際は、事前にある程度の費用を伝えておくなどの対策も必要になっているようだ。

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