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本誌連動◇困った患者2010 Vol.3
テレビの患者への影響力を実感
今どきの困った患者(その1)医療知識を振りかざす【調査編】

 テレビ番組やインターネットから情報を集め、医師の前でも自分の見立てを主張する──。

 調査では、こうした“知識武装”をする患者や家族が「増えている」と回答した人は7割近くにも上った(Q5)。「医療や健康管理に関心を持って、正しい知識を豊富に持つ患者は歓迎。問題なのは、間違った情報を信じたり、自分に都合のよい偏った知識に固執する患者である」といったコメントが多く寄せられた。

 偏った知識を持つ患者のケースとして最も多かったのは、「自分なりの見立てを強硬に主張する」だった(Q6)。北陸地方のある開業医は、「固執していた情報の誤りを指摘した途端、ぱたりと受診をやめてしまう患者も少なくない」と頭を抱える。

 思い込みで勝手な診断を下すだけでなく、偏った情報を基に治療法や処方薬まで指定してくる患者に対し、その間違いを正すのに苦慮している医師が多いことがうかがわれる。

 患者への影響力が強いメディアの第1位は、「テレビ」だった(Q7)。ある勤務医は、「テレビ番組を通じて聞き慣れない疾患名を知り、軽微な症状でも心配して来院する患者は多い。診察上は否定的であっても安心してもらえず、説明に苦労する」と話す。テレビで取り上げられた有名医師への紹介状を求められるケースも多いようだ。

 「インターネット」は2番目に挙がり、患者が自発的に医療情報を集めるようになっている実態がうかがえた。

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