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特集●片頭痛、正しく診ていますか? Vol.2
頭痛外来を訪れる患者の12%は薬物乱用状態

「薬物乱用頭痛の患者はもともと、ほとんどが片頭痛持ち」と話す、神奈川歯大横浜研修センター横浜クリニック内科頭痛外来の五十嵐久佳氏。

 初発の頭痛で、すぐに医療機関にかかる患者は少ない。多くはOTCの鎮痛薬を服用し、それでも症状が改善しなければ受診する。しかし中には、痛みを抑えるために大量の鎮痛薬を連用することにより、頭痛の頻度や程度が増幅されてしまっているケースもある。それが薬物乱用頭痛だ。

 薬物乱用頭痛とは、エルゴタミン製剤、トリプタン製剤などの鎮痛薬を単剤で1カ月に10日以上、あるいはこれらの薬剤を組み合わせて1カ月に15日以上服用する状態が3カ月以上続き、さらに頭痛が悪化している状態のこと。2005年に国際頭痛分類第2版が一部改訂され、さらに06年には付録診断基準が追加され、現在の薬物乱用頭痛の診断基準ができた(表1)。

 神奈川歯大横浜研修センター横浜クリニック(横浜市神奈川区)内科頭痛外来教授の五十嵐久佳氏は、「当センターの頭痛外来に来る患者のうち、12%が薬物乱用頭痛」と話す。いまや無視できない頭痛の1つになっているのだ。

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