アダパレンの認可によって、日本のにきび治療は大きく前進したといえるだろう。とはいえ、治療後に症状が軽減しても長期的に再発を繰り返しやすく、皮疹がない状態を維持していくことは難しい。
「皮疹の炎症が治まれば臨床的には治ったと見なすが、炎症後の色素沈着や紅斑、にきび跡の凹なども患者にとっては深刻な問題だ。『早く、きれいな肌にしたい』という患者のニーズに応えるのには、保険診療では限界がある」と話すのは、新宿南口皮膚科(東京都新宿区)院長で東京医大皮膚科教授(兼任)の乃木田俊辰氏だ。
にきび用のレーザー治療で治癒を早める
乃木田氏は、難治性の炎症性のにきびの患者でアダパレン+抗菌薬の標準治療でうまく治らない場合は、患者の要望に合わせて、角質を薄くするケミカルピーリングや皮膚吸引光治療(isolaz)、ダイオードレーザー(Smooth beam)などによる施術を自費で行っている。
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