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本誌連動◇糖尿病の診療が変わる Vol.2
11月1日、新しい糖尿病診断基準案の詳細が明らかに
血糖値の基準を堅持しつつ、HbA1cでの判断もより上位へ

「糖尿病診断基準に関する調査検討委員会」委員長の清野裕氏と、日本糖尿病学会理事長の門脇孝氏

 HbA1cをより上位基準に取り入れた新しい糖尿病診断基準案を、「糖尿病診断基準に関する調査検討委員会」委員長の清野裕氏(関西電力病院長)が発表した。

 これは11月1日に行われた、「糖尿病の診断基準とHbA1cの国際標準化に関するシンポジウム」において提示されたもの。清野氏は、「(新しい診断基準を)可及的すみやかに策定し、来年早い時期にも国内外に発表したいと考えている」と述べた。

 今年6月、米国糖尿病学会(ADA)、欧州糖尿病学会(EASD)、国際糖尿病連合(IDF)が組織した国際専門家委員会が、「糖尿病をHbA1cで診断できるようにすべき」との勧告をまとめるなど、糖尿病の診断基準について新たな動きが出ていた。

 その勧告に先立ち、日本でも新しい診断基準の検討が始められていた。焦点となっていたHbA1cの扱いについては、血糖値での判断基準をこれまで通り堅持しながらも、HbA1cをより上位の診断基準として取り入れる内容となった。10年前の改定で、日本は世界に先駆けてHbA1cを補助的に取り入れたこともあり、今回もその扱いについては、「世界にリーダーシップを示していく意向」(清野氏)を示した形だ。

 また、世界的に標準化が進む一方で、換算式などの違いで数値に相違が生じてしまったHbA1cの表記法については、米国を中心に世界の趨勢となっているNGSP値(標準化以降、国際的な論文などではA1C値と表記されている)と、0.4%低い日本のJDS値の2つを併記する方向を打ち出した。

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