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特集●日本医師会会長選挙をめぐって Vol.8
大阪で原中氏支持の伯井氏が新会長に
日医会長選は原中・森・唐澤の“三つどもえの戦い”続く

大阪府医師会の会長選挙で当選した伯井俊明氏。『個人的に』としながらも、原中氏の支持を表明した。

 2月14日に行われた大阪府医師会の会長選挙で、元日本医師会常任理事の伯井俊明氏が、現職の酒井國男氏を破って当選した。この選挙は、伯井氏が原中勝征氏(茨城県医師会会長)を、酒井氏が森洋一氏(京都府医師会長)を、それぞれ日本医師会会長に推すことを表明しての戦いだったため、日医会長選の行方を占う選挙として全国的に注目されたが、原中氏にとって有利な結果に終わった。

 大阪の会長選は、2年前も同じ顔ぶれで争われ、そのときはわずか1票差で酒井氏が勝った。疑問票の取り扱いをめぐり裁判沙汰になった、いわくつきの選挙だ。今回は有効投票272票中、伯井氏が149票を獲得し、123票の酒井氏に26票の差を付けて雪辱を果たした。任期は今年4月1日から2年間。

 開票後の記者会見で伯井氏は、日医会長選での支持候補について、大阪選出の日医代議員の意見を集約して決めたいとしながらも、「私個人としては盟友である原中氏を推したい。主義・主張が近いし、現実問題として、民主党との交渉のテーブルに着くことができるのは原中氏しかいない」と、改めて原中氏支持を表明した。

 また、対立候補の酒井氏が委員長を務める近畿医師会連合が、12日に森氏の推薦を機関決定したことについては、「(決めた人たちは)3月末までは現職の会長だから決定は決定だ」と語った。その上で、4月1日に大阪を含め6人中3人の会長が交代することになった事態を受けて、「新しく会長になる人に集まってもらって、一度相談したい」と、12日の機関決定には縛られないとの考えを示した。

大阪の調整能力がカギに
 1月に行われた福岡市医師会の会長選挙で、現職の会長が副会長に敗れたのを皮切りに、これまでに実施された各地の医師会長選挙の結果から、「変革の風」を感じる医療関係者は少なくないだろう。

 4年前、当時の日医会長の植松治雄氏が、唐澤祥人現会長に敗れた際にも、それに先立つ福岡市医師会の会長選挙で、植松氏を支持する現職の会長が唐澤氏支持派の新人に敗れたのが、「植松から唐澤へ」という会長交代の流れの源になった。それだけに、今年1月の福岡市の会長交代も、やはり変革の風の吹き始めに思える。

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