日経メディカルのロゴ画像

特集●アトピー治療のベストプラクティス Vol.2
スキンケアは十分量の保湿剤で かゆみ対策には抗ヒスタミン薬
(10/9訂正)

図4 保湿剤は炎症の再燃までの期間を延長

 アトピー性皮膚炎の治療で、ステロイドタクロリムスによる免疫抑制療法とともに重要なのが、保湿剤によるスキンケアだ。保湿剤は皮膚のバリアー機能を高め、結果としてステロイド外用薬の使用量を少なくすることができる。

 そんな保湿剤の有用性を裏付けるエビデンスも出てきている。東京女子医大皮膚科学教授の川島眞氏らは、皮膚科診療所3施設で治療を受け、炎症が沈静化したアトピー性皮膚炎の患者65人を対象に、保湿剤のヒルドイドソフト塗布群と無処置群に無作為に割り付け、炎症の再燃の有無や再燃までの期間などについて、6週間観察した。その結果、保湿剤塗布群では無処置群に比べて、再燃までの期間を有意に延ばすことができた(図4)。

 試験に参加した新宿南口皮膚科(東京都新宿区)院長の乃木田俊辰氏は「保湿剤をしっかり使うだけでも維持期間が長くなり、良好な状態にコントロールすることができた。エビデンスでそれを具体的に示せたことは意味がある」と話す。

この記事を読んでいる人におすすめ