いわゆるシミと呼ばれる色素疾患には様々なものがあり、長年の紫外線曝露による老人性色素斑(日光黒子)のほか、そばかすと呼ばれる雀卵斑、傷や摩擦などによってできる炎症後色素沈着、ホルモンの影響などによる肝斑(かんぱん)などがある。
中でも肝斑は、2007年に日本で初めてのOTC内服薬が発売されたことなどから、一般認知度が高まり、治療を望む患者が増えている。だが、レーザー治療が基本的に禁忌とされる肝斑は、その診断が難しく、治療に難渋する例も少なくない。
肝斑らしき3つのシミとの鑑別法
肝斑とは左右対称に、面で広がる茶色の色素斑のことで、頬骨の下辺りに見られることが多い(写真1)。「肝斑の原因はよく分かっていないが、30~40歳代の女性に多く見られ、閉経後は少なくなることから、ホルモンとの関連が指摘されている」と、シミ治療を多く手がけるアヴェニュー六本木クリニック(東京都港区)院長の寺島洋一氏は話す。
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