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どうなる?2010診療報酬改定

シリーズ●どうなる?2010診療報酬改定 Vol.52
公益委員が裁定、再診料は病・診69点で統一
外来管理加算は「5分ルール」撤廃、「お薬受診」を算定不可に

もめにもめた再診料を巡る議論は、2月10日の中央社会保険医療協議会総会でとうとう決着した。

 「個人診療所を代表する私の立場として、この裁定を許容することは到底できない。非常に強い抗議の意思を持って退席させていただく」。京都府医師会副会長・安達秀樹氏の途中退席という一幕はあったものの、もめにもめた再診料を巡る議論は、2月10日の中央社会保険医療協議会中医協)総会でとうとう決着した。

 公益委員の裁定により、診療所を現行より2点引き下げる一方、病院(200床未満)を9点引き上げ、69点で統一することが決定。また、再診料の加算点数である外来管理加算(52点)については、現行の「5分ルール」を廃止する代わりに、多忙などを理由に患者から投薬のみの要請があった際、簡単な症状の確認などを行っただけで薬を出すいわゆる「お薬受診」の場合、算定できなくする要件を新たに盛り込む。その上で、点数は据え置くこととした。

裁定に対し、診療側は「ノーコメント」
 再診料と外来管理加算を巡っては、2月8日の中医協で集中審議を行ったものの、診療側委員と支払い側委員の間で意見が一致せず、公益委員の裁定に委ねることになっていた。

 10日の総会では、会長の遠藤久夫氏(学習院大学経済学部教授)が冒頭に裁定案を示した。再診料については、患者へのわかりやすさを考えて病・診で統一するものの、外来のプラス財源が0.31%(約400億円)と限られることなどから69点を提案。外来管理加算に関しては、「患者への懇切丁寧な説明に対する評価」という位置づけを今まで以上に明確にするため、5分ルールの代わりに、お薬受診の場合に算定できなくする要件の導入を提示した。

 これを受けて、支払い側委員の白川修二氏(健康保険組合連合会常務理事)は「提案を受け入れたい」と発言。しかし、診療側委員の安達氏は再診料に関し、「すべての診療所に影響するこの2点の引き下げが、個人診療所の経営体力を一層弱めることになる」などとして強く反発。冒頭の言葉を残して退席したため、審議が一時中断した。その後、診療側委員全員が別室で協議。40分後に安達氏を含めた全員が戻り、審議を再開した。診療側委員は公益委員の裁定に関してノーコメントを貫いたが、診療側委員が戻って総会が成立した瞬間に、69点での統一が決まった。

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