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どうなる?2010診療報酬改定

シリーズ●どうなる?2010診療報酬改定 Vol.41
診療報酬改定の骨子まとまる
再診料の病・診一本化の行方はなお不透明

 中央社会保険医療協議会中医協)は1月15日の総会で、2010年度診療報酬改定に関する「現時点の骨子」を取りまとめた。これを受けて、厚労省は同日付けで骨子に対するパブリックコメントの募集を開始。22日まで広く国民の声を募集する。中医協ではこの「骨子」をベースにさらなる議論・検討を重ね、2月中旬にも個々の診療行為ごとの報酬を決定する。

 「現時点の骨子」は、1月13日の総会に厚労省が提示した「これまでの議論の整理案」に、必要な修正を加えたもの。主な変更点としてはまず、次期改定の重点課題である勤務医の負担軽減策に関し、当初は「負担を軽減するための取り組みを推進」としていた個所を、「処遇を改善し、 負担を軽減するための取り組みを推進」に修正。中医協として、単に勤務医の負担軽減のみならず、処遇改善につながる体制づくりを目指すというメッセージを打ち出した。

 また、医療の「最後の砦」である特定機能病院の崩壊を防ぐ観点から、一般病棟入院基本料の算定施設のみを対象としていた入院早期の加算引き上げを、特定機能病院や専門病院入院基本料算定施設においても適用することを検討していく表現を追加した。

 このほか、癌医療の推進として、山形大学医学部長の嘉山孝正氏が強く主張していたキャンサーボード(外科や内科、放射線科など複数の診療科の医師が一堂に会して一人の癌患者の治療法を包括的に議論する)の開催や院内癌登録の充実に向け、これらが施設基準となっているがん診療連携拠点病院に対する一層の評価を行うことを検討する旨、明記した(関連資料はこちら)。

5分ルール廃止に代わり“お薬受診”算定不可の新提案
 この日の総会では骨子の取りまとめ以外に、いくつかこれまでの積み残し課題についても議論された。

 次期改定の大きな争点の一つとなっている病院と診療所の再診料の格差是正の問題に関しては、京都府医師会副会長の安達秀樹氏が、13日の総会に引き続き、「診療所の再診料引き下げなら“一本化”は受け入れられない」と主張。これは診療側委員の総意である旨も強調した。

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