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どうなる?2010診療報酬改定

シリーズ●どうなる? 2010診療報酬改定 Vol.33
再診料は病診統一で合意、5分要件は撤廃へ
がん対策関連は評価拡充の方向

 中央社会保険医療協議会(中医協)の診療報酬基本問題小委員会が12月16日に開催され、初再診料や後発品の使用促進、DPC、がん対策などについて話し合われた。

 中央社会保険医療協議会(中医協)診療報酬基本問題小委員会が12月16日に開催され、初再診料後発医薬品の使用促進、DPCがん対策などについて議論された。

 初再診料については、まず、前回の議論でも争点になった再診料の“一物二価”状態を、どのように扱うかが話し合われた。

 現行の再診料は、診療所が71点、病院が60点と11点の差が付けられている。この差には、主として診療所は外来を、病院は入院をそれぞれ担うべきという役割分担の意味合いが込められているが、患者からすれば同じサービスを受けているのに価格が違うことにほかならず、「是正すべき」という意見が診療側・支払い側双方から出ていた。

 今回も、委員の間からは同じような意見が続出。山形大医学部長の嘉山孝正氏は「点数で患者を誘導するという考え方から離れ、同じ医療内容に対しては同じ価格を提示すべきだ」と訴え、健康保険組合連合会常務理事の白川修二氏も同様に、「点数は一物一価が原則」と主張。結果として、再診料を統一する方向で意見がまとまった。

 また、再診料については、患者が病院の複数の診療科を同時に受診した際、2つ目以降の診療科では算定できない現行のルールに診療側から異論が相次いだ。嘉山氏は、「看護師も医師もいて、カルテを書いたりレントゲン検査の必要性を判断したりしているのだから、技術料が何も評価されないのはおかしい」と批判。このルールについては、今後、引き続き議論することになった。

初再診料の診療科別設定は見送り
 初再診料のもう1つの大きな焦点は、外来管理加算の見直し。前回の議論では、5分要件を撤廃する方向で議論が進んでいたが、5分要件を導入した際の「懇切丁寧な説明を患者に行う」という目的を、他の何をもって担保するかについて結論が出ていなかった。

 今回も、新たな案が提示されることはなかったが、5分要件の撤廃自体に委員から異論は出なかったため、撤廃が決まった。

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