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特集●もし患者が自殺してしまったら ― 医療機関の自殺事故対策 Vol.2
リスク・アセスメントで患者の自殺は減らせる
(8/5訂正)

釜英介氏は、病室の天井から吊り下げられた点滴用のフックにバスタオルをかけて自殺したケースを経験した。

 「入院患者自殺予防対策に取り組むことは、決して難しいことではありません」。そう語る東京都保健医療公社荏原病院看護科長の釜英介氏は、かつて勤務していた複数の病院の経験から、自殺予防対策に真正面から取り組んだ。釜氏は過去に、病室の天井から吊り下げられた点滴用のフックにバスタオルをかけて自殺未遂したケース(右写真)や、自分の持ち物であるベルトをカーテンレールにかけて自殺未遂したケースなどを経験している。

 釜氏は、精神看護の専門看護師。このときは業者に対して、カーテンレールに一定以上の荷重がかかったら外れるように依頼したが、手抜き工事と見なされかねないとして断られてしまったという。自殺を招きかねない設備を改善するのは重要だが、必ずしも関係者の理解が得られるとは限らない。

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