結核病床を持たない多くの一般病院にとって、喀痰から排菌のある活動性結核患者の入院は想定外の事態だ。しかし、結核の新規登録患者が順調に減少している現在でも、全国各地で入院後に活動性結核と診断される患者が後を絶たない。その原因の一つが、医師による診断の遅れだ。
2008年6月に神戸市で開催された第48回日本呼吸器学会学術講演会では、入院後に活動性結核と判明した患者についての演題発表が相次いだ。獨協医大呼吸器・アレルギー内科の遠山香苗氏、同科准教授の福島康次氏らも、過去3年間に同大学病院へ入院後に活動性結核と判明した55症例について、その背景と診断の遅れの原因を検討し、報告した。
新規に会員登録する
会員登録すると、記事全文がお読みいただけるようになるほか、ポイントプログラムにもご参加いただけます。
この連載のバックナンバー
-
2008/08/06
-
2008/07/15
-
2008/07/11