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本誌連動◇CKDを見逃すな!
慢性腎臓病(CKD)の概念で、変わる腎診療

 腎疾患はかなり進行しない限り、一般に自覚症状が乏しい。さらに患者や医師の間には、いまだ不治の病であるとか、治療が難しい疾患であるといった思い込みがある。そのため同じ内科の疾患でも、循環器や消化器などと比べて対応が後手になりがちで、症状がかなり進行してからようやく紹介というケースも少なくない。

 このような状況に高齢化が加わり、日本の慢性透析患者数は増加の一途をたどっている。日本透析医学会の統計では、わが国の慢性透析患者の総数は、2006年末時点で26万4473人。国民の500人に1人が、透析を受けている計算になる。透析は患者のQOLを大きく損なうだけでなく、国民医療費上も大きな負担だ。患者1人当たり1年にかかる透析医療費は約500万円。全体で年間1兆3000億円を超える。

 一方で治療法の進歩により、腎疾患は早期に治療を開始すれば、進行予防のみならず治癒も期待できる疾患となった。治療開始の時期は早いほど効果があるため、早期の拾い上げが一番の課題。そのような状況下で出てきたのが、最近よく耳にする慢性腎臓病Chronic Kidney DiseaseCKD)という概念だ。

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