こちらは、エキスパートの診断プロセスを体感する企画です。今回は、第23回日本病院総合診療医学会学術総会で開催された特別企画2「症例検討から学ぶ診断推論戦略 by JUGLER(Vol.2)」を基に、不明熱の1例について診断推論の実際を再現します。症例は29歳男性で主訴は発熱です。臀部に安静時に現れる痛みがあるというのですが……。
見どころは、実際の症例を基にした診断推論が展開されていく点です。ディスカッサントの先生には、事前に症例情報を提供していません。プレゼンテーションの情報を読み解きながら、自らの診断戦略にのっとって確実に正しい診断に迫っていきます。そのスピードと着眼点に触れられることが、このセッションの醍醐味です。
まず、症例の年齢、性別、そして現病歴の説明までが終わった段階で、1回目の診断推論が行われます。そこで語られるのは、それぞれのディスカッサントの診断思考過程です。直観的にはどのような疾患を疑うのか。可能性のある疾患は何か。鑑別のために必要な情報は何か……。プレゼンターの医師は、目の前で展開されるディスカッサントの診断思考過程を体感しながら、自らの思考過程を振り返ることになります(JUGLERのプロフィルは文末に掲載)。
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