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インタビュー◎日本医師会新会長の中川俊男氏に聞く
安心マークで受診控えに歯止め、働き方改革は「頭を冷やす時間」を
合同インタビューで医療政策の諸課題への考えを示す

2020/07/13
井上 俊明=健康・医療ジャーナリスト

 日本医師会の会長に就任した中川俊男氏が、報道各社の合同インタビューに応じた。執行部のメンバーとして14年間、医療政策の決定に関与してきた中川氏は、「(厚生労働省の)医政局と一緒に創り上げてきた地域医療構想が最も印象に残る仕事。このように日医が同意して決まった政策は最後まで実行に責任を持つ」と話した。喫緊の課題である新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策については、感染防止にしっかり取り組んでいる医療機関に認証マークを交付し、患者が安心して通院できる環境を整備する方針を明らかにした。(文中敬称略、インタビューは7月9日に実施)

──会長選への出馬会見などでもお話しされていましたが、新会長に就任されたということで改めて伺います。横倉前会長時代の日本医師会の体制のうち、どこを踏襲して、どこを変えようと考えていますか。
中川
 私は常任理事・副会長として14年にわたって医師会の執行部を務めていました。そのため選挙戦を通じて、前体制の「本流の後継者」だと言い続けてきたわけです。前会長の運営方針への批判から出馬したわけではありません。「リニューアル、ブラッシュアップ、パワーアップ」の3つの視点で、会務に取り組んでいきたいと思います。

 日医には会長の専権事項が多いので、副会長時代は政権与党からは一歩距離を置いていました。しかし、政権与党と深いつながりを持たないと会長は仕事になりません。私にも親しくしている与党の政治家は何人もいます。

 今回、全日本病院協会会長の猪口雄二氏に副会長として執行部入りしてもらいました。「病院団体 vs 医師会」という意識を払拭してもらうための突破口になると期待してのことです。同様に、「開業医 vs 勤務医」という図式の解消も図るつもりです。

なかがわ としお氏○1951年生まれ。77年札幌医科大学卒業。88年札幌市厚別区に新さっぽろ脳神経外科病院を開設して院長に就任。脳神経外科医であり、脳ドックの創始者。北海道医師会常任理事などを経て、2006年日本医師会常任理事。2010年から副会長を務め、今年6月27日に会長に当選。社会保障審議会、中央社会保険医療協議会など、医療政策関連の要職を歴任。

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