日経メディカルのロゴ画像

ニュース追跡◎タウ凝集と脳の萎縮を加速する「CAPON」
アルツハイマー病治療に新たな標的が浮上

 今年11月に開催された日本認知症学会で、ひときわ注目を集めたセッションがある。シンポジウム「タウオパシーの成因と病態」がそれだ。中でも参加者の関心が高かったのが、理化学研究所脳神経科学研究センター神経老化制御研究チームの橋本翔子氏らの発表だった。

 演題名は「タウ蛋白質の凝集と脳の萎縮を加速する因子CAPONの同定」。橋本氏らは、蛋白質の CAPON(Cterminal PDZ ligand of nNOS)がアルツハイマー病の悪性化に関与することを突き止めたのだ。今年6月、英国のオンライン科学雑誌『Nature Communications』で論文(Hashimoto et al., Nat Comm, 2019)が公表されて以降、CAPONはアルツハイマー病の新たな治療ターゲットになる可能性があるとして注目を集めている。

図1 アルツハイマー病の病理学的時系列(西道氏による。同志社大学教授の井原康夫氏の作成図を西道氏が改変)

この記事を読んでいる人におすすめ