日本人では極めてまれだと考えられてきたA型胃炎。ピロリ菌の感染率が低下する中、萎縮性胃炎を引き起こす別の原因としてこの数年、報告例が相次ぎ、にわかに注目されている。ピロリ菌が感染していないにもかかわらず、尿素呼気試験で陽性になることがあるため、除菌治療が何度も繰り返されてしまう、いわゆる“泥沼除菌”につながりかねないと専門家は指摘する。

 まずはこちらの内視鏡写真をご覧いただきたい(写真1)。胃の前庭部(左)と胃体部(右)の写真を見て、違和感を覚えないだろうか。

“泥沼ピロリ除菌”の背景にA型胃炎ありの画像

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