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人物ルポ■奄美群島の産婦人科医療に挑む小田切幸平氏
他界した弟に導かれて医師の道へ

小田切 幸平(おだぎり こうへい)氏。1998年浜松医科大学卒。自治医大産婦人科、徳之島徳洲会病院を経て、2008年11月から名瀬徳洲会病院に勤務。

 「せっかく医学の道を目指しているのなら、そのまま歩むのがいいんじゃないか……。弟さんは亡くなってしまったかもしれないが、きっとその道は弟さんが指し示してくれたんだよ」。これは、鹿児島県奄美市の名瀬徳洲会病院で常勤の産婦人科医師として働く小田切幸平氏が、学生時代に放浪の旅に出たときに出会った医師から贈られた言葉だ。「へき地離島から日本の医療を変えたい」と、日々奮闘する小田切氏の原点となっている。

 卒後19年目となる小田切氏。医師を志したのは、弟の病気を治したい一心からだった。猛勉強の末、念願の医学部に合格。しかし、医学部1年生の夏に、弟は他界した。目標を見失った同氏は、もともと酪農に興味を抱いていたこともあり、このまま医師の道を進むべきかどうか思い悩んだという。結論を出せずいた小田切氏は、1年間休学し自分を見詰め直す旅に出た。

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