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ルポ:50代の転職(3)◎完全予約制の小児科を開業
予約制で1日40人、念願のきめ細やかな診療実現
森田 昌雄氏(明海こどもクリニック院長)

もりた まさお氏
1983年弘前大学卒、京都大学小児科に入局。同大附属病院、関連病院勤務などを経て2005年、スマイルこどもクリニック浦安院院長、2013年には同クリニック東戸塚院副院長に就任。2015年から現職。日本小児科学会専門医、日本アレルギー学会専門医。

 「基幹病院で勤務したり24時間無休体制で小児医療を提供したりと、様々な立ち位置を経験できたおかげで今がある。これまでで一番、自分のやりたい医療ができている」。こう話すのは2015年11月に明海こどもクリニック(千葉県浦安市)を開業した森田昌雄氏だ。

 小児科では珍しい完全予約制を採用し、専門のアレルギー疾患を中心に一人ひとりに時間をかけて診察。さらには、連携する大学病院に出向いて夜間救急診療に当たるなど、地域のニーズに幅広く応えている。

 森田氏は弘前大学を卒業後、京都大学小児科学教室に入局。同大附属病院や関連病院に勤務し、アレルギー疾患を中心に、基礎研究や治療困難例などの診療に携わってきた。

 最初の転機が訪れたのは50歳の時。親の介護を考え、首都圏の勤務先を探すことになった。

 24時間365日無休の診療所として知られるスマイルこどもクリニック浦安院(浦安市)の院長職の求人を見つけて2005年に入職。その後、経営母体の医療法人が傘下の診療所を統合したことに伴い、横浜市戸塚区の診療所の副院長に就任した。

 第二の転機は、60歳の時に訪れた。以前勤務していた浦安市の診療所近くの小児科診療所が移転することを知り、そのテナントビルで開業することを決意した。

 「以前は、自分の中に『60歳定年』という考え方があったが、60歳以降もやりたい医療を手掛けたいと思うようになった。先が読める人生ではなく、経験を生かして、少し違ったことをやってみたいと思った」。事務職員と看護師を3人ずつ雇用して開業したのだった。

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