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リポート◎MRSA感染症ガイドライン2017の改訂ポイント
「とりあえずバンコマイシン」を見直そう
AMR対策アクションプラン推進の一助を目指す

「MRSA感染症の治療ガイドライン作成委員会」の委員長を務めた昭和大学臨床感染症学部門教授の二木芳人氏。

 『MRSA感染症の治療ガイドライン2017年改訂版』が、5月10日発行の日本化学療法学会雑誌で発表された。前回の2014年版から2年半ぶりとなる改訂版は、「MRSA院内感染対策」と「人獣共通感染としてのMRSA」の章が新設されるなど、昨年、政府が打ち出した薬剤耐性(AMR)対策アクションプランを反映する内容となった。また、バンコマイシン依存の見直しを進め、リファンピシンとの併用では注意喚起を行うなど、適正抗菌薬療法を深化させたのも特徴だ。

 『MRSA感染症の治療ガイドライン2017年改訂版』(以下、2017年改訂版。表1参照)を発表したのは、日本化学療法学会と日本感染症学会の合同委員会である「MRSA感染症の治療ガイドライン作成委員会」。委員長を務めた昭和大学臨床感染症学部門教授の二木芳人氏は、「今改訂では、政府のAMR対策アクションプランを意識したガイドラインを目指した。薬剤耐性感染症の象徴的な存在でもあるMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)について、アクションプランの方針を反映できたことは意義深い」と話す。

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