リウマチやクローン病患者に対する生物学的製剤の普及に伴い、こうした基礎疾患に細菌性肺炎や結核、ニューモシスチス肺炎などを合併するケースが増えつつある。ところが、呼吸器感染症の治療をする際に生物学的製剤を中止することで、免疫反応が過剰になり、基礎疾患と呼吸器疾患双方の病態のコントロールが困難となる「免疫再構築症候群」を来す患者がいる。特に呼吸器感染症を合併しやすいリウマチ患者では治療に難渋することも少なからずあり、結核合併後の死亡例も報告されている。生物学的製剤を使用する患者が結核を合併した場合の対応を専門医に聞いた。
REPORT
リポート◎現場を悩ます免疫再構築症候群(IRIS)
リウマチ治療中の結核合併、どう対処?
重症例ではやむを得ず禁忌の生物学的製剤の再投与も
2015/05/28
加納亜子=日経メディカル
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