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トレンド◎水痘ワクチン定期接種化で帯状疱疹が増える?
帯状疱疹の発症予防に水痘ワクチン
50歳過ぎて発症していなければ接種が有用か

まりこの皮フ科の本田まりこ氏

 2014年10月、小児を対象に水痘ワクチンが定期接種化された。「水痘ワクチンの定期接種化により水痘患者が減少すると、帯状疱疹患者が増える可能性がある」と話すのは、まりこの皮フ科(横浜市鶴見区)院長で元東京慈恵会医科大学皮膚科教授の本田まりこ氏だ。高齢者が帯状疱疹を発症すると、重篤な合併症や帯状疱疹後神経痛を来す可能性が高い。「高齢者に水痘ワクチンを接種すれば、発症率を低下させたり合併症の重篤化を軽減させることが期待できる」と本田氏は説明する。

 帯状疱疹は、過去に感染した水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)の再燃により発症する疾患だ。VZVへの感染後、体内ではVZV特異的細胞性免疫が誘導され、一度治癒する。その際、VZVは血流を介して知覚神経節に侵入し、長期にわたり潜伏。無症候性の再活性化を繰り返すことでVZV特異的細胞性免疫が保たれている。加齢、疲労、ストレスなどがきっかけとなり、VZV特異的細胞性免疫が低下すると帯状疱疹が発症する(図1)。

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