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日医会長選は”無風“の様相、早くも気になるポスト横倉

 日本医師会会長の横倉義武氏が、今年6月28日に実施される会長選挙への立候補を表明した。4月2日の定例記者会見の席上、記者からの質問に、「地元の福岡県医師会をはじめ、九州の医師会から出馬要請を受けた。地域包括ケアシステムづくりなどの課題も山積みだ」と答え、出馬の意思を明らかにした。

 2年前、民主党政権誕生の立役者となった当時現職の原中勝征氏を破り、日医会長に当選した横倉氏。昨夏の参議院議員選挙では、比例区で副会長の羽生田俊氏を当選させ、その後任に大阪府医師会の松原謙二氏を据えることに成功した。会長選の“宿題”であったこうした課題を成し遂げ、この4月の診療報酬改定では、400億円(消費税補填分を除く)とはいえ医科本体の引き上げを実現。主治医機能を評価した点数の創設や有床診療所入院基本料の引き上げは、一定の評価を受けている。

 こうした事情のためか、現時点では横倉氏以外に立候補を表明した人はいない。過去2回会長選に挑戦した京都府医師会会長の森洋一氏や、投票権を持つ代議員数が最も多い東京都医師会の会長、野中博氏も、立候補の動きは見せていない。日医会長選は、事実上、横倉氏の信任投票になる可能性が高い。

 日医会長の任期は2年。ここ10年間、1期か2期の短期政権が続いている(表1)。この間、植松治雄氏をはじめ4人が会長に初当選したが、再選を果たしたのは2008年の唐澤祥人氏ただ一人。その唐澤氏も、2010年の会長選では原中氏に破れ、3選は果たせなかった。

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