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話題の新薬◎アセトアミノフェン静注
1日最大4000mgまで投与可能
術後や癌の疼痛緩和などに

 アセトアミノフェンの静注製剤(アセリオ静注液/テルモ)が今年6月に承認され、今冬にも発売される。適応は、経口薬および坐薬の投与が困難な場合の疼痛および発熱で、術後や意識低下、悪心・嘔吐による嚥下障害の患者などに使われる見込みだ。1回300~1000mgを15分かけて静脈内投与し、成人では1日最大4000mgまで投与できる。 

 アセトアミノフェンの静注製剤は、静注製剤化の技術が開発された2001年以降、欧米で広く使われるようになったものの、国内では開発されていなかった。日本緩和医療学会などの要望を受け、「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」で医療上の必要性が高いと評価され、10年12月には厚生労働省から開発要請が出されていた。

 国内第1相試験では、日本人の健康成人男性20人を対象に、静注製剤と錠剤の2つの剤形をそれぞれ投与する無作為化非盲検2剤2期クロスオーバー試験を実施。静注製剤では最高血中濃度(Cmax)が増加し、最高血中濃度到達時間(Tmax)が短縮したものの、投与後30分以降の血漿中濃度は経口薬と同様の推移を示し、薬物動態に投与経路による違いは認められなかった(図1)。

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