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この人に聞く◎井村裕夫氏(第29回日本医学会総会会頭)
医学会総会は医学界のオリンピック
ニューパブリックヘルスを広めたい

いむら ひろお氏
1931年滋賀県生まれ。54年京大卒。62年京大大学院医学研究科博士課程修了。米カリフォルニア大学内科研究員、京大講師、神戸大教授、京大教授、京大医学部長などを経て91~97年京大総長。京大名誉教授。
写真:行友 重治

 再来年の春に「第29回日本医学会総会 2015 関西」を開催します。主な会場は京都ですが、「関西」としたのは自治体の関西広域連合が発足し、国際戦略特区も京阪神で指定されましたので、今回関西6府県が協力して開催したいと考えたからです。公開展示は医療産業都市を推進する神戸で行い、神戸国際会議場のほか先端医療センターなどの研究施設を開放することで、特に日本の未来を支える中・高校生に来てほしいと考えています。

 日本医学会総会は日本聯合医学会として1902年4月に16分科会が集まり東京で開催されて以来、4年ごとに開かれてきました。各学会による学術集会や国際会議が多数行われる今、医学会総会の意義を問う向きもあります。しかし医学がどんどん細分化する中、異分野の人々が一堂に会し医学全体を見渡して議論する機会は非常に少なくなっています。

 スポーツの世界でも各競技ごとに国際大会がある一方、4年に1回オリンピックが開かれ、世界中にスポーツの面白さを伝えています。医学会総会も日本の医学界におけるオリンピックのような存在であるべきです。最新の先端医学の成果や現代医療が抱える様々な問題を多分野の医療者と市民が共有でき、議論し合える場は医学会総会しかありません。

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