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話題の新薬◎デノスマブ
半年に1回投与の骨粗鬆症治療薬
長期の骨密度増加効果にも期待

 骨粗鬆症に対する初の抗体医薬であるデノスマブ(商品名プラリア/第一三共)が、2013年6月に発売された。半年に1回の投与で、骨折リスクの低下や骨密度の増加が期待できる。

 国立国際医療研究センター(東京都新宿区)総長特任補佐の中村利孝氏は、「海外では5~6年という長期間にわたりデノスマブを使用して、骨密度の増加効果が持続することが確認されている。骨密度が低い患者に長期に使えば、骨粗鬆症以前の骨密度レベルにまで戻せるのではないかと期待している」と話す。

 デノスマブは破骨細胞の分化を促すNF-κB活性化受容体リガンド(RANKL)に結合し、骨吸収を抑えて骨強度を増やすと考えられている。12年1月には多発性骨髄腫による骨病変および固形癌骨転移による骨病変の適応(ランマーク/第一三共、アストラゼネカ)で承認された。

 椎体骨折を有する原発性骨粗鬆症患者を対象とした国内第3相試験では、デノスマブ群とプラセボ群について、新規椎体骨折または既存椎体骨折増悪の発生率を比較。投与開始から24カ月時点での累積発生率は、デノスマブ群でプラセボ群に比べて有意に低下。腰椎や大腿骨近位部など測定した全部位において骨密度増加効果も認められた。

 また、デノスマブ群とプラセボ群を比較した海外第3相試験では、主要評価項目の新規椎体骨折発生率に加え、副次評価項目の大腿骨近位部骨折発生率もデノスマブ群で有意に低下した(図1)。中村氏は、「骨密度が70%未満の患者や骨折の危険性が極めて高い患者、既存の骨折がある患者などが投与対象として考えられる」と話す。

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