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トレンドビュー@診療関連シミュレーションセンター増加中
手技だけでなくチーム医療の研修も実施
年間1万3000人超が利用するセンターも

 気管挿管、中心静脈挿管など様々な手技をシミュレーターで練習したり、エコーや心電図などの医療機器の使い方を練習できる研修施設(以下、シミュレーションセンター)の新設や拡充が、全国の大学病院や市中病院で相次いでいる。背景には、医療訴訟が活発化する中、現場に出る前にシミュレーターで十分に手技を学んでおく必要性が増していることや、医師不足により上級医による指導が行き届きにくくなっていることなどがある。

 ただ、続々と登場したシミュレーションセンターのなかには、せっかく予算を確保してオープンにこぎ着けたにも関わらず、学内や病院内の利用者だけではなかなか稼働率が上がらず苦戦している施設もある。

 一方、2012年の春に沖縄県西原町に完成した「おきなわクリニカルシミュレーションセンター(愛称「ちゅらSim」)」は、所属に関わらず、沖縄県内の医療従事者なら誰でも利用できるという。設立準備も、琉球大学、琉球大学病院のほか、沖縄県、沖縄県医師会による共同プロジェクトとして進められた。

 設備面だけでなく、プログラムなどのソフト面でも、県内の医療関係者に広く協力を求めたという。現在もちゅらSimではバリエーション豊かなイベントが毎日のように開催されている。地域共通の教育基盤としてシミュレーションセンターを活用するという在り方が、ヒントになりそうだ。

年に1万3000人が利用するセンター

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