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ITが医療を変える◎在宅医療を支える「iPhone」
在宅を「アウエーの医療」から「ホームの医療」へ
Case002●桜新町アーバンクリニック(東京都世田谷区)

2013/05/22
北村昌陽=医療ジャーナリスト

写真1●遠矢純一郎氏(桜新町アーバンクリニック院長)
1992年鹿児島大学医学部卒業。大学病院・公立病院などの勤務を経て、2000年用賀アーバンクリニック副院長。2004年から在宅医療に取り組む。2009年から現職。東京・世田谷を中心とした在宅医療を実践している。

 「先生、ちょっとすみません」。

 取材の最中、クリニックの職員が分厚いファイルを手に話しかけてきた。在宅で診療している患者の様態が急変し、家族から連絡が入ったようだ。

 声をかけられた医師、桜新町アーバンクリニック院長の遠矢純一郎氏は、いったん記者との会話を中断し、示されたファイルを目で追いながら説明を聞く。最近の病状、服用している薬、本人の様子…。どうやら今回は、往診の必要はなさそうだ。

 家族への指示を伝えた遠矢氏はこちらへ向き直り、こう口を開いた。

 「今のように、私がクリニックにいるときの連絡なら、患者さんの情報が手元にあるから何の問題もなく対応できます。でも私の在院時間はせいぜい1日3時間ぐらい。残りの21時間は院外にいる。そこで連絡が入ったときにどうするかが問題なのですよ」。

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