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話題の新薬◎アコチアミド
機能性ディスペプシアに初の治療薬
アセチルコリン分解酵素を阻害

 3月25日に承認され、5月にも薬価収載される見込みのアコチアミド(商品名アコファイド、ゼリア新薬工業、アステラス製薬)は、機能性ディスペプシア(FD)の適応を有する世界初の薬剤だ。

 FDは、上部消化管内視鏡検査などで症状の原因となる器質的疾患は認めないものの、つらいと感じる食後のもたれ感や早期飽満感、心窩部痛、心窩部灼熱感のうち1つ以上の症状を呈する疾患。ストレスが原因と考えられており、主な症状により食後愁訴症候群(PDS)と心窩部痛症候群(EPS)に分類される。

 アセチルコリン分解酵素阻害薬であるアコチアミドは、アセチルコリンの分解抑制などにより、胃穹窿部を弛緩させ、消化管の運動や機能異常を改善。患者の不快感を軽減する。国内第3相試験は、治験開始時に食後膨満感などを呈するFD患者892人を対象に実施され、プラセボ群に比べてアコチアミド群で有意に胃の調子に関する全般的評価が改善した(図1)。また、4週後に食後膨満感、上腹部膨満感、早期満腹感の3症状全てが消失した患者の割合も、プラセボ群(9.0%)に比べてアコチアミド群(15.3%)で有意に多く、PDSの症状を呈するFD患者への有効性が確認された。

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