「日本の医学教育は“ガラパゴス化”している。国民のために頑張ってきてはいるものの、日本に近代医学が入って以降、海外の医学教育と接する機会がなく、世界に通用するカリキュラムになっていない」。東大医学教育国際協力研究センター教授の北村聖氏はかつて、米オレゴン健康科学大教授のゴードン・ノエル氏から、そのような厳しい言葉を投げかけられたことがある。座学中心の講義が多く、診断能力を習得する機会が乏しい。結果として日本の研修医の臨床能力は米国の医学生と同程度にとどまっている――というのが、ノエル氏の指摘だった。だが、そんな日本の医学教育が今、外圧によって変えられようとしている。
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