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患者・医師の啓蒙に力、年400例の治療目指す
民間病院初の陽子線治療施設が登場へ

オープンを間近に控える南東北がん陽子線治療センター

 この10月、福島県郡山市にオープンする南東北がん陽子線治療センターで、このほどマスコミ関係者向けの内覧会が開催された。開設するのは福島県内を中心に多くの医療・介護施設を運営する南東北病院グループ(渡辺一夫理事長)。陽子・重粒子を利用した粒子線の癌治療施設としては日本で6番目だが、民間病院が手かげる施設としては第1号だ。

 粒子線は、体の表面からある程度の深さのところで、放射するエネルギー量がピークに達するという特徴がある。そのため、X線やガンマ線を使った治療に比べ、正常な組織に与える損傷が少なく、癌病巣を効果的に叩くことができる。主に前立腺や肺、頭頸部などの癌を中心に使用されており、早期癌の治療にも使われている。

 治療費用は250万~300万円程度。健康保険の対象になっていないため、治療費はもちろん、入院や検査の費用も全額患者の自己負担になるのが原則だ。ただし、一定の治療実績などの条件を満たして先進医療の実施施設に認定されれば、治療費以外は保険から支給され3割の自己負担で済む。南東北がん陽子線治療センターでは、治療費を約300万円とし、来年の早いうちに、先進医療の認定を目指している。

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