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多施設共同MAGIC試験
世界初「低用量アスピリン潰瘍」調査が進行中
内視鏡検査で潰瘍の頻度と危険因子を解明

 脳梗塞や心筋梗塞の再発予防に欠かせない「低用量アスピリン」。この低用量アスピリンによる消化性潰瘍の発症頻度を調べることを目的に、昨年から全国約100施設共同の大規模な臨床研究「MAGIC」が始まっている。

 「MAGIC」は、Management of Aspirin-induced Gastrointestinal Complications Studyの略。低用量アスピリン服用患者をエントリーし、登録時と1年後の2回、上部消化管内視鏡検査を実施して、びらんや潰瘍などの胃粘膜障害の有無を確認するという試験だ。

 海外では、低用量アスピリン潰瘍の発症頻度は1~2%程度と報告されているが、これまでの研究では、患者の訴える症状などから消化性潰瘍かどうかを判断するのが一般的。MAGICのように「大規模な研究で内視鏡を使ってきちんと潰瘍の有無を調べるのは、世界で初めての試みだ」(研究責任者である慶應義塾大学血液内科教授の池田康夫氏)という。

 対象は、脳梗塞や心筋梗塞などの動脈血栓性疾患、心房細動などで、低用量アスピリン(330mg未満)を1カ月以上服用している患者。内視鏡検査は消化器科が担当し、患者のエントリーに循環器科や神経内科などが協力するなど、一つの臨床試験に複数の診療科の医師が協力していることも、これまでの臨床研究では見られなかったMAGICの特徴だ。

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