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オムツかぶれ? 皮膚カンジダ?
治りにくい肛門周囲の紅斑、その正体は…
意識して診ると意外に多い 「お尻の溶連菌」を見逃すな

 一見、オムツかぶれや皮膚カンジダ症(乳児寄生菌性紅斑)に似ているが、外用薬への反応が悪い肛門周囲の紅斑。そうした皮膚病変では、一度はA群β溶血性連鎖球菌(以下、溶連菌)の感染を疑う必要がある。溶連菌感染の有無は、溶連菌性咽頭炎用の迅速検査で簡単に判定でき、ひとたび溶連菌と分かれば、抗菌薬内服で速やかに改善する。

肛門周囲の境界明瞭な紅斑
 溶連菌の感染により肛門周囲に紅斑を生じる皮膚炎は、肛囲溶連菌性皮膚炎(perianal streptococcal dermatitis:PSD)と呼ばれる。1966年に海外で初めて報告され、わが国では、98年に熊本大皮膚科と熊本市民病院皮膚科のグループが国内初の症例を論文発表した。その後、同グループがPSDの小児20例を集めて2002年に報告したことを契機に、認知度が徐々に高まりつつある。

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