日経メディカルのロゴ画像

【日経メディカルCadetto連動企画◆できてる?マネープラン vol.3】
開業コストを正しく知り、周到な準備を
利田 昭次(メディカルブレーン)

2008/01/31

メディカルブレーン代表取締役の利田昭次氏。これまでに400件以上の診療所開業支援を行い、老人保健施設や保険薬局の開業支援なども手がけている。

 「開業資金」と聞いてまず思い浮かぶのは、建物の建設費、内装工事費、機器購入費、広告宣伝費などでしょう。しかし実際には、それ以外にも様々なコストがかかってきます。

 気を付けなければならないのが、運転資金。診療報酬が払い込まれるのは請求の2カ月後となるため、それまでの固定費(賃料、水道光熱費など)や人件費の資金を用意しておかなければなりません。患者が思ったほど来院せず、資金繰りが苦しくなることも想定し、人件費、固定費の3~4カ月分に相当する運転資金を用意する必要があります。

 実際の開業費用は、診療科目によって大きく異なります。コストが比較的少なく済むのが皮膚科で、東京都心から電車で1時間程度のテナントビルで開業すると仮定した場合、総費用は3000万~4000万円程度。眼科も、白内障の手術を手がけない形であれば、3000万円~4000万円が一つの目安となります(表1)。

 これに対して、コストがかさむのが整形外科や循環器科。整形外科では、ビル診でも20坪以上のリハビリスペースを確保することが一般的になっていて、その分、内装費や物療機器などのコストがかかります。循環器科が高いのは、心エコーなどの導入コストが大きく影響するためです。地方都市では一戸建て開業が主流になりますが、延べ床面積50坪ほどの一般的な内科診療所だと、建物部分の費用は外構を含めて5000万~6000万円程度が目安と考えていいでしょう。

 

この記事を読んでいる人におすすめ