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デテミルとグラルギンの違いは?(後編)
注射器の使いやすさはデテミル、グラルギンも新型注射器で対抗へ

 前編では持続時間について、中編ではそれに伴う投与頻度の違いと薬理学的な効果について、様々な視点から違いを挙げた。両者の違いはほかにも、超速効型インスリンとの混合製剤開発の可能性、IGF-1(インスリン様成長因子)受容体に対する結合力の強さなど、細かい点がまだある。

 しかし、今のところこのような違いは、両剤の選択に大きく影響するわけではないようだ。「一番重要なのは、やはり注射器の使いやすさだ」とHECサイエンスクリニック(横浜市磯子区)の平尾紘一氏が語るように、両剤の選択のカギは、注射器にある。

 注射器については、デテミルの場合、従来から使い勝手がいいと評判の使い捨て型注射器、「フレックスペン」が使用できる。特に、強化インスリン療法を行っている患者では、速効型や超速効型インスリンと同じ操作で注射できるというメリットがある。

 一方のグラルギン用の注射器は、これまで液漏れが発生するなどで、医師や患者からの評判はあまりよくない。使い捨て型注射器がまだ使用できないことに加えて、10月から新たに供給がスタートしたカートリッジ交換型注射器「オプチクリック」も、「まだ液漏れの問題が解決していないのと、重いということで、敬遠する患者がいる」(平尾氏)とのことで、フレックスペンに肩を並べるまでにはなかなか行かないようだ。

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