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【救急医療の現場から(その3)】
「救急のこと、何でも聞いてください」

災害医療センターのブースでは、若手医師が救急医としてのキャリアパスを熱心に聞いていた。

 「救急医療に興味があるけど実際はどういう道があるのか」「将来的には外科をやりたいが、救急医療も勉強できるのか」「実際の救急医の生活はどんな感じか」――。

 日本救急医学会は、今年の総会開催期間の10月16~18日、会場内に「リクルートブース」を設けた。全国91の救急医療機関が参加し、初期研修医や医学部生、救急医療に興味を持つ若手医師に対し、救急医療の魅力をアピールしたり、さまざまな疑問に答えた。

 こうした試みは学会として初めてだ。学生のときには救急に対して憧れを抱いていても、実際に診療科を選ぶ際には、救急医療は激務で訴訟のリスクも高いと思われがち。「初期研修に救急医療が組み込まれていても、その研修病院が必ずしも救急が盛んなところとは限らない。また、内科や外科で研修している医師の中でも、救急医療を学びたがっている人は多い。そういう人にも魅力を伝え、門戸は開いていることを伝えたい」。リクルートブースを企画した意図を、開催責任者である大阪大病院高度救命救急センター准教授の嶋津岳士氏はこう話す。若手の参加を促すために、総会への参加費を、医学部生は無料、初期研修医は5000円ともした。

 参加の各救急機関ではベテランから若手医師がそろって待機。自分たちの活動の現状や実績がよく分かるようにパンフレットや雑誌をわざわざ作成するほか、救急医療の醍醐味ともいえる海外貢献活動や災害医療活動などを紹介する映像も用意された。

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