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【救急医療の現場から(その2)】
救急の崩壊は誰が食い止める?

 厳しい状況をいかに改善していくか。第35回日本救急医学会総会で連日開催されたシリーズワークショップ「病院医療の崩壊と救急医療」では、地域の救急医療崩壊を食い止めるための取り組みも発表された。

 その1つが2次救急病院の実働率を上げるという試みだ。救急医療については、1次および2次救急の輪番制をとっている地域が多いが、有効に機能している地域は少ないといわれる。

 仙台市もその1つで、「救急告示病院」と名乗る2次救急施設が各施設の情報を把握していなかったためにうまく機能せず、3次施設に軽症患者も含めて救急患者の3分の1が集中。救急隊が搬送先を探して各病院に電話しても約4割が断られ、1回当たりの電話時間が10分を超えるケースは4.5%もあった。つまりは断られるにも時間がかかっていたのだ。救急車の搬送先の決定にかかる時間は33.5分(全国平均31分)と、全国的にみても低いレベルだった。

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