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【救急医療崩壊の現場から(その1)】
救急医療もギリギリです

 「救急医はみな非常に疲弊しており、このままでは救急医がいなくなるのではないか。救急医療がギリギリの状態にあることを学会として社会にアピールしていくべきだ」

 最近、産科、小児科の危機的状況を報じるニュースが目立つが、救急医療も崩壊に瀕している現状は十分に伝わっているとはいえない。10月16日から開かれた第35回日本救急医学会総会で大きなテーマとなったのは、まさに救急医療体制の崩壊の現状。各地の窮状と現場の努力を紹介する演題が目立ち、「病院医療の崩壊と救急医療」と題したシリーズワークショップが、3日間の会期の全日という異例の日程で開催された。

 冒頭のコメントは、ワークショップの座長の1人である岡山大附属病院救急部長の氏家良人氏の訴え。初日の16日は、全国の医療現場での救急医療崩壊の実態報告がなされた。(1)脆弱な体制の中での救急医の過重労働(2)2次救急機能の低下(3)患者を引き受けた後のベッド確保(4)各専門科の患者の押し付け合い(5)臓器別診療が進む中での救急外来を担う人材の確保――など、様々な問題点が浮き彫りになった。

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