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【日経メディカル9月号特集連動企画◆「後期高齢者」どう診る、どう付き合うVol.8】
転ばぬ先のチェックシート

図1 簡易式「転倒チェックシート」

 高齢者寝たきりになる主な原因の一つが転倒による骨折だ。特に寝たきりに直結する大腿骨頸部の骨折は、90%以上が転倒によって起こっている。しかし後期高齢者には、骨粗鬆症治療薬で骨強度を高めるような予防的な治療は勧めにくい。それよりは転びやすい人を拾い上げて転倒の予防対策を取る方が現実的だろう。

 そういう観点から、杏林大高齢医学教授の鳥羽研二氏が勧めるのが厚生労働省の「転倒防止に関する研究班」が作成した「(簡易式)転倒チェックシート」だ(図1)。このシートでは、5つの設問のうち該当項目にチェックを入れて、当てはまる項目の合計点数が6点以上だと「要注意」となる。

 この5項目は、高齢者がどんなときに転びやすいのか、身体面、精神面、さらに生活環境面などから調査し、特に転倒と関係が深いことが明らかになった項目だ。さらにそれぞれの項目について、危険度合いを検討して点数を付けてある。

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