日経メディカルのロゴ画像

【日経メディカル9月号特集連動企画◆「後期高齢者」どう診る、どう付き合うVol.3】
栄養状態は食事制限よりも摂取量不足に注意

「実際にどのくらい栄養が足りていないのか、客観的に把握することが重要だ」と語る亀田総合病院の小野沢滋氏。

 高齢者は、食べられなくなるとすぐに全身状態の悪化につながるため、日ごろから「食」の状態を把握しておくことが欠かせない。高齢の在宅患者の3~4割、外来患者の1割以上が低栄養だといわれている。

 だが診察では、「食べられているかどうかを聞くだけで、感覚で判断してしまいがち。実際にどのくらい栄養が足りていないのか、客観的に把握することが重要だ」と亀田総合病院(千葉県鴨川市)地域医療管理部長の小野沢滋氏は指摘する。

 同氏は、モニタリングの指標として1カ月に1度くらいは体重測定を行い、表に示した計算式から栄養状態をおおまかに評価している。「体重が1kg増減したら、その間に必要としていた栄養量に対して7000kcalの過不足があることを目安として覚えておくと便利」(小野沢氏)。つまり、1カ月に2kg痩せてしまったら、その間に約1万4000kcalのカロリー不足があったと考え、1日400kcal程度を余分に摂取するようアドバイスすればよい。総合栄養剤(エンシュア、ラコールなどの経腸栄養剤)を使うのも手だ。

この記事を読んでいる人におすすめ