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【日経メディカル5月号特集連動企画◆処方のご法度 Vol.4】
時間をずらして「併用のご法度」を回避
ニューキノロンやイトラコナゾールの投与時に応用可能

杉山薬局の杉山正康氏

 「一番よく見かけるのは、キレート形成による相互作用の見落とし」。薬物の相互作用に詳しく、『薬の相互作用としくみ』(医歯薬出版)などの著書もある杉山薬局(山口県萩市)の杉山正康氏は、そう話す。一部の薬剤は、消化管内で金属とキレート(錯体)を形成して不溶性の金属塩となる。杉山氏によれば、キレートを形成しやすいキノロン系抗菌薬を、鉄やマグネシウム含有の薬剤と併用し、薬効が十分に発揮されていない例が散見されるという。

 例えば、ニューキノロン系抗菌薬と鉄剤といった組み合わせだ。気付かずに同時処方してしまうケースだけでなく、他の医療機関で鉄剤が処方されていることに気付かず、キレート作用を受けやすいニューキノロン系抗菌薬を処方してしまう例も少なくない。「処方薬に加えて、OTC薬や健康食品でも、鉄や亜鉛、マグネシウムを含有したものを患者が常用していないかを聴取しておくことも重要だ」(杉山氏)。

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