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【日経メディカル2月号特集連動企画◆H.ピロリ除菌】
ピロリ陽性者は減るも、尽きない課題

 若年者のヘリコバクター・ピロリH.ピロリ)感染率は低いことから陽性者はどんどん減っていき、欧米に遅れて始まった除菌治療も今ではポピュラーなものとなった。それでも、現在のH.ピロリ感染者に対する限り、課題はまだまだ多い。

第一の課題はH.ピロリ除菌療法の成功率低下
 その一つがH.ピロリ除菌療法の成功率の低下だ。日本でも除菌療法が始まった1990年代後半、先進的に取り組み始めた施設では成功率は90%を超えるとされていた。しかし、除菌療法が普及するにつれ、除菌に失敗する割合は年を追って増えている。

 首都圏の消化器専門医などで構成する東京HP研究会が集めている多施設のデータでは、プロトンポンプ阻害薬PPI)、アモキシシリンクラリスロマイシン3剤併用療法LAC療法)の成功率は、プロトコルによる違いはあるが、90年代は90%前後。その成績が、保険適応後の2001年には79.5%、2002年の72.9%、2003年の70.4%と下がり続けている。

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