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海外一流誌の日本論文掲載が減っている
医師に研究の余裕ないのが原因か

図1 循環器領域主要論文誌への日本人論文掲載数の推移

 虎の門病院(東京都港区)泌尿器科部長の小松秀樹氏が著書『医療崩壊』で指摘したのをきっかけに、ここ2~3年の開業ラッシュや「立ち去り型サボタージュ」など、病院医療の過酷な実態が話題になっているが、医学研究でも同じような崩壊が始まっている恐れがある。海外主要論文誌における日本人研究者の論文掲載がここ数年、幾つかの領域で減少し始めていることが、医学文献データベース「PubMed」を調べた結果、分かった(調査方法は後述)。

 まず、図1を見てほしい。これは1988年から2005年までの18年間に、国際的に評価が高いと考えられる循環器領域の6種類の英語論文誌に掲載された日本人研究者による論文掲載数の推移を示している。主要論文誌としては、循環器領域全般を扱っている、主として内科系の雑誌で、「Circulation」「Journal of American College of Cardiology」「Cardiovascular Research」「European Heart Journal」「Hypertension」を調べた。

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