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週1回投与の骨粗鬆症治療薬が登場
副作用少なく、連日投与より自己負担も安価

「週1回製剤は、連日投与に比べて自己負担は安価。医師も経済性を考えて投薬する時代になったと実感した」と話す産業医大の中村利孝氏。

 「『この薬の登場を待っていた』という医師の声を数多く聞いている。臨床上でも非常に興味深い薬だ」。こう話すのは、産業医大整形外科教授の中村利孝氏だ。

 2006年9月、骨粗鬆症治療薬のビスホスホネート製剤のアレンドロン酸(商品名:フォサマック、ボナロン)35mg錠が発売された。「従来5mgで連日投与していたものを7倍量とし週1回の服用で済むようにした、これまでにない薬だ」(中村氏)。

 この週1回製剤に対する患者の期待も高い。中村氏と成人病診療研究所(長野県安曇野市)所長の白木正孝氏は約2年前、骨粗鬆症を専門とする医師が診療する12施設で、連日投与のビスホスホネート製剤の服用を中断した骨粗鬆症患者113人に聞き取り調査を行った。その結果、62.8%の患者が「週1回製剤を服用してみる」と回答しており、新薬への期待がうかがわれた。

1年未満の服用中止率は6.8%
 ビスホスホネートは、強力な骨吸収抑制作用を持ち、70歳以上の高齢者やステロイド性骨粗鬆症などの患者に広く用いられている。

 だが一方で、医師や患者を悩ませているのが、服用や副作用の問題。毎朝起床時に服用し、少なくとも30分は横になったり、飲食することは避けなければならず、胃腸障害も起こしやすいことから、海外のデータではアレンドロン酸は投薬開始から1年未満に16.4%が服用を中止しているというデータもある。

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