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【日経メディカル Cadetto 連動企画Vol.6】
「給与が安すぎる」「長期休暇が取れない」

 「現状の仕事に対する不満」を研修する立場(卒後5年目まで)、指導する機会も多い立場(卒後6年目以降)に分けて尋ねたところ、予想通り上位に入ったのが「給与が安すぎる」「長期休暇が取れない」という不満だ( 日経メディカル Cadettoの若手医師勤務実態調査。調査の概要は、Vol.1「U35」の若手医師の年収はいくら?を参照)。

 たとえ多忙で安月給でも、「U35」世代は修行の身であり、研さんを積め「腕を磨ける」のであれば、多少の不平・不満は我慢できるというもの。しかし、実際には各種の書類作成に時間がかかる上、診療補助的な仕事が多く、「十分な診療経験が積めない」という不満につながっている(表15、表16)。特に大学病院勤務医の方がその傾向は強く、「以前は他科でしたが、大学勤務の間は本当に雑務のみで、全く臨床能力が付きませんでした。特に大学は雑務が多く、誰がすると決まっていない雑務はほぼすべてドクターに回ってきます。このような状況では精神がすさみます。現在の科も、無給で働く大学院生に頼る部分が大きい」(卒後3~5年目・皮膚科、大学病院)といった声が上がった。

 2004年度から卒後臨床研修が必修化されたが、卒後1~2年目では「研修カリキュラムに問題がある」「上級医が十分な指導をしてくれない」といった不満が見られた一方で、指導する側からは「研修医をはじめ、後輩の指導の負担が大きい」との回答が少なくなかった。新研修制度はスーパーローテーション方式であるため、新制度への移行を機に研修カリキュラムを見直した医療機関が多いが、まだ改善の余地はありそうだ。またスーパーローテーション方式では、指導医が研修医を「お客様」と見る傾向もあるが、この辺りの意識改革も研修充実のカギだろう。

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