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速報!臨床研修マッチングの最終結果
「大学離れ」の傾向変わらず、大学のトップは東大

 2007年度からの卒後臨床研修先を決める医師臨床研修マッチングの最終結果が10月19日まとまり、大学病院に決まった研修医は48.8%、市中病院は51.2%で、市中病院の方がやや優勢であることが明らかになった。この割合は昨年とほぼ同じで、研修医の大学離れが依然として続いている。

 今年のマッチングの参加者は計8604人。うちマッチングで研修先が決まったのは8094人で、大学病院3946人(48.8%)、市中病院4148人(51.2%)という内訳だった。大学病院での研修者の割合は、臨床研修が必修化される前、例えば2001年度では約7割に達していたのに対して、マッチングの最初の年である2003年が58.8%、2004年52.7%、2005年48.3%と年々低下していた。大学離れが下げ止まった感もあるが、必修化以前にはもはや戻らないと見ていい。

 大学病院の本院に限って見ると、定員に対する研修医数(マッチ者数)の割合(マッチ率)が100%だったのは、東大をはじめ計11大学(表1)。一方、マッチ率が50%未満の病院も17大学あった。上位陣は9月15日の中間公表の段階でも多数の1位希望者を集めており(「東大がトップ、地方大学は苦戦」参照)、その人気度がそのまま最終結果に反映された格好だ。

 昨年との比較では、九州大は募集定員を減らしたものの、マッチ者数の増加に成功、マッチ率が100%になった。大阪市大も募集定員を減らしながら、それほどマッチ者数は減らなかったためにマッチ率100%に。これに対して、福島県立医大や徳島大など、募集定員、マッチ者数ともに減らした大学も見られた。来年に向けて、各大学はこの辺りの戦略を再考する必要がありそうだ。

聖路加など「全国区」の研修病院は手堅く研修医を確保
 一方、市中病院では、手稲渓仁会病院(札幌市手稲区、定員22人)、国保旭中央病院(千葉県旭市、定員22人)、聖路加国際病院(東京都中央区、定員20人)、国立病院機構東京医療センター(定員28人)、国立国際医療センター(定員45人)、名古屋第二赤十字病院(名古屋市昭和区、定員20人)、国立病院機構九州医療センター(定員28人)、沖縄県立中部病院(定員25人)といった、全国的にも知名度が高い臨床研修病院はいずれもマッチ率が100%になった。

 さらに地域別に見ると、都市部と地方の偏在が大きい。東京では都下の病院の募集人員は総計1538人で、ほぼその9割の研修医を獲得、そのほか関東や関西の都府県では6~7割を確保した。一方、新潟、鳥取、富山、三重は5割を下回るなど、総じて地方は苦戦を強いられており、医師不足にも影響しそうだ。

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