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【米国から学ぶ――医療の質向上を目指して 第17回】
手術件数と成績は必ずしも相関せず

写真1 「外科手術の質計測プロジェクト」を牽引するシュクーリ・クーリ氏

 米国外科学会(American College of Surgeon;ACS)は、外科手術の死亡率や合併症発生率に関するベンチマーク(成績比較)事業を行っている。ACSは「手術件数の多さが必ずしも成績の良さを意味しないため、施設はリスク調整済アウトカム(治療成績)で評価すべき」という考えから、患者背景によるリスク調整をしたデータを用いて、公平に施設成績を比較している。

 日本では、7月31日に中央社会保険医療協議会(中医協)の「診療報酬調査専門組織 手術に係る施設基準等調査分科会」が開催され、手術の件数と成績の関係などを検証することになった。ACSの手法は、大きな教訓を含んでいる。

 ACSのベンチマーク事業は、「全米外科手術の質向上プログラム」(National Surgical Quality Improvement Program;NSQIP)と呼ばれるもので、手術後30日の死亡率や合併症発生率などを計測している(表1)。

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